港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト

継ぐ-繋ぐ

in The Capitol Shop / written by Kanako Yoshihara

新年を迎え、2024年は心新たに、挑む年。
日本には四季があり、その4つの季節は日本の大きな魅力であり特徴です。
春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色はまるで自然のメドレーのよう美しく、心を豊かにしてくれます。そして、自然の美しさだけではなく、日本の文化的なイベントや伝統を通じて作り上げる、料理や着物の柄。そして花。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト
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クリスマスが過ぎ、慌ただしく新年を迎える準備を。
正月を迎えるにふさわしい縁起が良い伝統的な花たちは、松・竹・梅、南天、菊の花、千両など、それぞれに意味があるものばかりで心強い存在です。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト
港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト

大晦日、ホテルの会場の入口や中央に正月の装飾を作り上げます。
竹に窓を開け、割竹をためてループにしたり、ストレリチアを拭いて咲かせてあげる前準備など、その一つ一つの工程を大切に。
竹を立て、蛇の目松、大王松、苔梅などの幹の太いものや、止め木瓜の向きを見ながら、上手に道具を使い、しっかりと止めていきます。胡蝶蘭やグロリオサリリー、葉牡丹などの花々と、水引や花餅で華やかさを増していきます。鉈を使って半割竹を作り、足元を囲い、石を敷き詰め完成です。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト
港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト

私は、ゴトウフローリストのホテル店に勤め31年が経ち、毎年、大晦日に正月装飾を終えて1年を締めくくります。
その経験と技術を次世代のスタッフに引き継ぎ、新しい澄んだ空気を感じ意識し、お客様に繋ぐ。新しい年を迎え、喜び溢れる瞬間を想像し、感慨無量です。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト

花は日本の文化や伝統において欠かせない存在であり、私たち花屋は、その豊かな意味を受け継ぎ、次世代へ伝え、守っていく仕事だと思っています。
四季折々の移り変わりを常に感じながら、1年が瞬く間に過ぎていく仕事はとても濃密で、達成感に満ちています。
そして、今年は長年の夢、六本木本店へ。花と共に歩むお客様との絆をより深めていきたいと思います。

 

◎古き良き伝統を受け継ぎながら、新しい良きものに目を向け、取り入れ、お客様に喜んでいただけることを願い。
今年もどうぞ、ゴトウフローリストをよろしくお願いします。