花が繋ぐ、笑顔の輪
慌ただしい一日を終え、街が寝静まるころ、人々の生活とはうらはらに、どこよりも活気に溢れる空間、花市場。街中の花屋さんが集まり賑わうその場所です。ゴトウフローリストでは市場に出向き実際の花の見て仕入れをしてます。全国各地から集まってきた美しい花たち。市場は花の香りでいっぱいです。
切花の市場は多くが月・水・金に競りを行う場合がほとんどで、鉢物は、火・木・土など(異なる市場もあります)。花市場は、国内外の生産地から花が届き、販売方法の一つに、競りがあります。特徴としては「一箱単位」など、購入ロットが大きいことです。
市場内には、仲卸(なかおろし)がありこちらは、少量から購入できるのが特徴で、仕事として花を扱いたい人ならほぼ取引ができます。仲卸は、市場内ではない場外卸といわれる会社も多数あり、最近はインターネットで取引できる仲卸も増えています。
ほとんどは競りの前日に生産地の花が入荷され、すぐに分荷、市場内の仲卸は仕入れた花を市場店頭に並べます。早朝3〜4時くらいから順次、多くの花屋が仕入れをはじめます。大卸で仕入れる「買参人(ばいさんにん)」という言葉に対し、仲卸で仕入れる人は「買出人(かいだしにん)」と言われ、仲卸の店頭での購入はプロならば誰でも仕入れができます(仕事をしている証明が必要です)。花の仕入れには、競り、注文取引、相対取引、定期購入があり、必要な場面場面に合わせて使い分けて仕入れをします。
7時のスタートと同時に、せり人の威勢のいい声が響き渡り、次々と花が流れていくセリ場の活気あふれる光景、正面にはモニターが並ぶひな壇があり、ここに花屋さんが座って、競り人が手に持つ花と上のモニターに出る情報を見て競り落としていきます。ここも私が元気をもらえる大好きな場所の一つです。
実際に生産している方々とコミュニケーションを取り、花の鮮度や取り扱いについてお話し聞くこともあります。様々な場所で、真摯な想いで花を届けている方々をたくさん見てきました。そして、その方々すべてが、同じ想いを共有していることに気づかされます。
「美しい花をより美しい状態でお客様に届けたい」という気持ち。それは皆が共通して持っている想いです。誇りを持って仕事をしている、元気な人が本当に多くいます。そして、花について語るとき、皆が笑顔になるのです。 市場の方々や他の花屋さんとの関わり、生産者さんとの繋がり、そのすべてを通して、花の周りにはたくさんの笑顔があることを感じます。花を贈るときには、贈る人と贈られる人の笑顔が生まれ、その花を束ねたりラッピングした私たち自身もまた、笑顔になります。そして、そのさらに裏側には、市場で働く人たちや生産者さんたちの笑顔があるのです。
◎ゴトウフローリストでは、花との一期一会を大切にしながら、選りすぐりの花たちをお届けしています。その一輪一輪が、贈る人も贈られる人も、そして私たち自身も、たくさんの笑顔で満たしてくれるようにと願いを込めて。