秋の高揚
in Imperial Hotel Work Shop / written by Kengo Kase
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猛暑と長引く残暑が終わり、清々しい初秋の到来です。秋の晴れた空と柔らかい日差し、心地良い風に誘われ、お弁当を持って春以来の日比谷公園へ。
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東京、日比谷。摩天楼の間に佇む公園は、まさに都会のオアシス。都会の喧騒から一歩足を踏み入れればそこは別世界。圧巻の大木の数々が生い茂っており強烈なインパクトで高層ビル群なんかに負けてられるか!と、木々の生命力あふれる姿が広がっています。春には見事に桜が咲き誇り、一面ピンクに染まります。花見をした楽しい思い出も。秋には煌めく紅葉が目を楽しませてくれます。私にとって、ここ日比谷公園は四季折々の顔を見せてくれる出迎えてくれる特別な場所です。
日比谷公園と言えば大好きだった祖母が生前に、「東京で一番好きな場所」と語っていた思い出の場所で、祖母のお勧めで従兄弟の結婚披露宴もここで執り行われました。そして、日比谷の野音。数々のアーティストたちが伝説を築いたこのステージに、音楽大好き少年だった私も幾度となく足を運びました。(現在もですが…)そんな私が、日比谷公園の目の前の帝国ホテルで十数年も働く事になろうとは当時は思いもよらない事でした。何かの縁を感じております。
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10月初旬、秋の訪れを感じる時期。銀杏が実を落とし始め、ハナミズキは赤く染まり実をつけ、黄色になり赤くなる手前の木々たちも。気温がぐっと下がると、待ちに待ったカエデの紅葉の季節がやってきます。カエデは掌やカエルの手のような形をしており、名前の由来でもあるそうです。カエデの紅葉は秋の風物詩で、日本の詩や文学、伝統的な美術や工芸品、庭園など美しい日本文化に深く関わってまいりました。紅色が大好きな私。この予兆を感じ秋の到来を待ち侘びる楽しみに、紅の季節が近づくにつれ私も高揚してしまいます。
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◎六本木本店は、一歩足を踏み入れると都会の喧噪から離れ、季節の移り変わりを楽しんで頂けるよう四季折々の美しい花々、木々を揃えております。お客様の大切な時間をより豊かにするための空間作りに努めております。
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